いい成績をのこしてきていたのに急に怪我や謎の不調に見舞われてしまう投手っていますよね。
身体の管理ができてないからなのかな?とか素人考えで思ってしまうのですが、とある動画をYouTubeで見てなるほどなと思えたのでこの記事を書こうと思います。
目次
藤浪が壊れた理由
とある動画とはこれなのですが
動画の内容を簡単にまとめると
・投手の肩は消耗品
・シーズン3000球近く投げた投手は翌年か翌々年には消えている
・藤浪が壊れたのは身体出来てないうちから酷使したこと
・技術やメンタル面の話は壊れてしまった後の話である
・メッセンジャーは化け物であり例外中の例外である
私が注目したのは3000球近く投げた投手は翌年か翌々年に消えているという点です。
この動画は藤浪についてだったのでセ・リーグの投手については触れていたのですがこういうピッチャーは他にもいるのではないかと思いました。
そして思い浮かんだのがソフトバンクの武田翔太です。
武田翔太が思い浮かんだのは私がソフトバンクホークスファンだからというのもありますが、藤浪とは年が1つ違いで高卒から活躍した投手で近年は不調で安定感がないという似たような境遇の投手です。
これは見てみるしかありませんよね。早速見ていきましょう。
武田翔太の年度別投球数
2015年の投球数
出典:データで楽しむプロ野球
※クリックで画像が大きくなります。
武田がプロ4年目22歳のシーズンで入団して以来初めて1年間ローテーションを守った年になります。
2814球とかなり3000球に近いですね。この年から監督が工藤監督に代わり配球の考え方などを教わった事により成績が飛躍的に向上しました。
ルーキーイヤー以来の活躍となった年ですが投球数はリーグ4位と結構肩を使う年ともなっています。
2016年の投球数
出典:データで楽しむプロ野球
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続いて武田が2年連続で2桁勝利を挙げ自己最多の14勝でキャリアハイと呼べるシーズンの投球数なのですがここでついに3000球を越えています。
2年連続で3000球近い投球数になったのですが翌年の4月に肩を痛めてしまった以降は現在のような好不調の波が激しい投手になってしまっています。
武田は壊れている?
と、まぁこれだけ見ると藤浪に似てる感じはちょっとはするのですが藤浪と違うのは武田は中継ぎでは抜群にいいんですよね。
それが証明されたのが2018年シーズン終盤から第2先発として大活躍しました。
日本シリーズでも第2先発として大活躍。MVPこそ取れませんでしたが彼がいなければ日本一はなかったと言っても過言ではない活躍でした。
2019年は再び先発を目指しオープン戦を投げましたが2018年の先発時と変わらない投げてみないと分からないという内容。なんとか開幕ローテは掴みましたが計算できる先発とは言えない状況です。
あれだけ勝ててたのに2015年2016年と3000球近く投げ込んだ翌年から怪我や不調が多いのはただの偶然なのでしょうか。
不調だった2018年の先発でもリーグトップの3完封を記録しており武田はまだ壊れてないとは思いますがその2年間で肩はやはり消耗されてしまったのでしょう。
結果的に肩の不調からフォームをいじってというのを去年から繰り返してもいるようですし全く影響がなかったとは言えないのではないでしょうか。
中継ぎで結果は出せているのでまだ光が見えますが1度肩を故障しているので絶対に無理はさせられない投手であるのには違いないです。
武田もまだ今年で26歳になったばかりと潰れるには早すぎます。かなり頭もいい選手で研究家なので自分にあったスタイルを見つけてくれればまだまだ活躍はできると思っています。
それが早く見つかって再び先発として輝きを取り戻してくれるのを1ファンとして見守りたいと思います。
その他の選手の動向は?
則本昴大の場合
先ほどの投球数のランキングなのですが他のパ・リーグの選手がどうだったのかも見ていきます。
常に上位にランクインしている楽天の則本ですがルーキーイヤーから凄まじいです。
年 | 投球数(順位) |
2013 | 2807(4位) |
2014 | 3221(1位) |
2015 | 3196(1位) |
2016 | 3384(1位) |
2017 | 2916(3位) |
2018 | 3085(1位) |
見れば分かる通りめちゃくちゃ投げてます。去年はかなり不調でしたがなんとか2桁勝利をあげました。
三振を奪うタイプの投手ではあるので投球数は増えがちにはなるのですがそれにしても凄まじい投球数です。
しかし、遂に今年で故障してしまい前半戦での復帰は絶望的となっています。
ただ則本の場合は投げすぎて壊れたというよりかは勤続疲労のようなもので特別大きな怪我ではなさそうです。
今年は休んでまた来年からフル回転できそうな気がしますね。
則本は近年稀にみるタフな投手です。他の投手と同じように考えてはいけない類の投手な気がします。メッセンジャー並の化け物かもしれませんね。
金子千尋の場合
上記の画像に金子はいないのですが金子千尋の成績と投球数を見てみて欲しいと思います。
年 | 成績(勝敗) | 投球数 |
2013 | 15勝8敗 | 3455 |
2014 | 16勝5敗 | 3000 |
2015 | 7勝6敗 | 1500 |
2016 | 7勝9敗 | 2756 |
2017 | 12勝8敗 | 2964 |
2018 | 4勝7敗 | 1723 |
金子は元から故障の多い投手ではあるのですが3000球というのはやはり1つの目安になっているのではないかと思える成績の動きをしているのではないでしょうか。
怪我が癒えると活躍しだすあたりやはり並の投手ではないのです。しかし、3000球近く投げた2017年の翌年はやはり怪我をしてしまっています。
2019年は前年はあまり投げていない事から肩や肘の状態もよさそうにみえます。選手の管理がしっかりしている日ハムに移籍したことで金子が再び輝くのか注目です。
2019年に故障に気を付けて欲しい選手
2018年シーズンで3000球を越えた投手は則本と菅野だけでした。則本は勤続疲労からくる肘のクリーニング手術で離脱中。
もう1人の3000球超えの菅野も2015年から2700球を下回る事はない投球数を放り続けています。そろそろ勤続疲労でどこかに違和感がでてもおかしくはなくなってきているかもしれません。
ですが、これは人によって違うのでなんとも言えません。菅野は2年連続で沢村賞を獲るなど球界を代表する選手なので怪我で潰れることがないように大事に扱って欲しいと願うばかりです。
あと気になるのは広島の大瀬良ですかね。2018年は2878球とかなり投げています。その前年も2466球とそこそこ投げているので注意してもらいたいです。
まとめ
3000球と怪我の関連性についてみてみましたがわりと当てはまる選手は多かったように思えます。
肩は消耗品とはよく言いますがその肩の耐久力は選手によってそれぞれです。
3000球を投げた次の年に絶対怪我をするわけではないですし数年続けても故障しない選手もいます。
選手が怪我しないように投球数の管理もこれからは必要な時代になっているように感じます。
そういう意味ではシーズン3000球は一つの目安にはなりそうなのでそこに注目して野球を見てみるのもいいと思います。